5G回線が生活に定着し、インターネットで動画を見ることが習慣化したのはつい最近のことです。しかし世界ではすでに6Gや7Gに向けての開発がすでに進められています。日々目まぐるしく発達していくテクノロジーですが、回線レベルが上がっていくことで私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか?深掘りしていきます。
インターネット回線が早い国、遅い国
次々と新たな高速回線の開発が進められているようですが、それぞれの国でどれほど普及していて、どのような状況なのでしょうか?
ExpressVPNの調査によると、最もインターネット速度が速いのは「モナコ」。4K Ultra HD画質で2時間30分の映画をダウンロードするのに、7分18秒となっています。続いて、シンガポール、チリ、香港、中国、スイス、フランス、デンマークとなっており、意外にも先進国であるアメリカや日本は上位にランクインしていませんでした。必ずしもGDPとインターネット速度が比例しないことを示しています。
ちなみに世界で最もインターネットが遅い国は、同様の映画のダウンロードに5時間23分37秒かかるキューバ。続いて、トルクメニスタン、アフガニスタン、ブルンジ、ガンビア、シリアとなっています。しかしこれらの国でも、Googleがケーブルの改善に協力したり、スターリンクの衛生回線のようなテクノロジーが導入されることで大幅に改善が進んでいます。
6G回線とは何か?
6G通信インターネットは、5Gよりもさらに高速でパワフルな次世代無線技術です。6Gは超高速インターネットのようなもので、あらゆるものが今よりもっとよく、もっと速く動くようになります。
例えば、5Gよりも高い周波数を使うので、容量がさらに増え、遅延(インターネットを使うときの遅れ)が少なくなります。6Gでは、インターネットに接続された人やデバイス、さらには車などの間で、ほぼ瞬時に通信できるようになります。まだ開発の初期段階なので、どのような形になるのか、どのくらいの速度になるのか、正確にはわかりませんが、専門家の中には、現在の最速のWi-Fi速度の1,000倍まで速くなる可能性があると考える人もいます。
6G回線により実現すること
5Gでは動画が当たり前になりましたが、6Gの導入が実現されれば、VRやメタバース、車のインターネット接続などが身近になっていくと言われています。また、6Gにはスピード以外にも、セキュリティの向上や高度な人工知能(AI)など、物事をより良く進めるためのメリットもあります。
世界中に高速インターネットが広がり、誰もインターネット上でシームレスにやりとりできるようになれば、さらに世界の距離は縮んでいきます。新たなテクノロジーがどのような新しい未来をもたらしてくれるのか、とても楽しみですね。